観慶丸本店の歴史

観慶丸本店の創業は嘉永元年(1848年)と伝えられています。創業者の初代須田幸助は石巻の佐須浜出身で、廻船業を営む武山家の船頭を文化・文政・天保年間を通じて40年ほど勤めた後、帆待ち荷物(船頭裁量の積荷)を元手にして商売を始めました。 店名は、彼が長年舵を取った武山家所有の千石船「観慶丸」に由来し屋号は須田の須を寿に変えた丸寿です。

しばらくは陶器を中心に商いをしていたようですが、六代目須田幸一郎が、昭和5年(1930年)に、木造三階建ての擬洋風の店舗(現「かんけい丸商店」)を建設し、石巻初の百貨店を始めました。  無類の陶器好きだった須田幸一郎は、自ら全国を回り優れた陶器を買い集めました。 幸一郎は普段の生活では倹約を旨としていましたが、焼き物については別で、これはという逸品が手に入ると店には出さず、自分のコレクションとして秘蔵していました。 焼き物の産地から遠い当店に、有田・九谷などの優れた古陶器が数多く残されているのはそのためです。
百貨店経営を軌道に乗せると、幸一郎は大町通り(現石巻市中央2、アイトピア通り)の現在地に店を移転し、それまでの店舗は親族に譲渡して経営を分離、さらに戦争の影響で物資が乏しくなると業種を百貨店から従来の陶器店に戻しました。

戦後は一貫して陶器店として営業を続け、七代目須田良治が昭和57年(1982年)に現店舗および向かいの観慶丸ビルを新築し、現在に至っています。