「きほんの食卓」展に寄せて。

「器を楽しめるような日々を、その楽しさを、関東より北にもなんとか根付かせることがしたい」観慶丸本店のお嬢さん明日香さんとご主人のマサキさんはそんな思いを抱いて、東京での仕事を辞め、石巻に戻りました。
確かに、僕たちも展覧会のために日本の各地に行くことが多いのですが、北であるよりも、西の方へ行くことが多い、と感じていました。理由はよくわかりませんが、焼き物の産地が西に多いからなのでしょうか。
でも、東北は元々手工芸の盛んなところで、木、布、鉄、漆など、 たくさんの優れた仕事がありますし、今も日々の暮らしを豊かに過ごされ、食や器を楽しむ方がたくさん居られます。
今度、観慶丸本店が津波の被害から再出発することになり、その最初の企画が「きほんの食卓」です。 被災によって不安定になっている日々の暮らしが、少しでも落ち着きを取り戻し、食卓が笑顔に包まれるようなお手伝いができたら。そういう願いが込められているのだろうと思います。
観慶丸本店の窓から漏れる光が、暮らしを、そしてひとびとの心を温かく照らす、そんな場所になることを願っております。

三谷龍二

あたらしい生活のためのきほんの食卓

会   場:KANKEIMARULAB.
           宮城県石巻市中央2-3-14 観慶丸ビル1F
主   催:観慶丸本店
企画協力:三谷龍二
招待作家(出品アイテム):

陶 磁 器  五十嵐元次(皿) 伊藤環(ポット・カップ)
            内田鋼一(飯椀) 郡司庸久・慶子(ポット・カップ)
            原田七重(ピッチャー) 藤塚光男(皿)
            村木雄児(鉢)  村田森(飯椀)
木   工  三谷龍二(トレイ)
ガ ラ ス  左藤玲朗(コップ)
漆   器  鎌田克慈(汁碗)  田代淳(汁碗)

※名前をクリックするとそれぞれのプロフィールが表示されます

「あたらしい生活のためのきほんの食卓」展について

観慶丸本店の道を挟んだ向かいにあるビルの1階に、ギャラリースペース、カンケイマルラボ がオープンいたします。
この度、その第1回目の企画として、三谷龍二さんのご協力のもと、グループ展「あたらしい生活のためのきほんの食卓」を開催する運びとなりました。
このグループ展は、12名の作家さんに1アイテムずつ器の制作をお願いし、お客さまそれぞれに、自分の暮らしにあった「きほんの食卓」を構成していただく、というものです。
現代の生活は工業生産品なしには成り立たなくなっていますが、手作りの器で食卓の核となる部分を構成することで、「もの」の中に作り手の存在を感じ、毎日の生活をより豊かに楽しんでいただくきっかけになればと思っています。

観慶丸本店 須田マサキ